2025年10月、右側ヘッドライトが点灯しなくなった。俗にいう球切れというやつだ。以前乗っていたセリカだのスープラだのといったロングノーズ車なら
さっさと交換作業に移ったのだろうが、ポジション球交換でとんでもない難儀をした経験から交換に二の足を踏んでいた。
FFコンパクトカー、横置きエンジンのためショートノーズ形態で、エンジンルームのスペースが狭い。それゆえヘッドランプ周りのパーツ交換は面倒この上ない。
プリウスでもポジション球切れの交換を自力で行ったのだが、何もかもが「カツカツ」の状態で弄るのが嫌になるほどだ。無駄を省くということなのだろうが・・・。
とはいえ、3週間以上も片目状態では、夜間走行では暗くて危なっかしい。晴天に見舞われた休日を利用し、交換作業を実施。とにかく予備知識無しでは
とてもじゃないが突貫作業は無理・・・というわけ。ポジション球をLEDバルブへ交換した際、「勝手の悪さ」を身に染みて体感していたのでなかなか交換する気になれずにいたのである。
取り敢えずみんカラなどのUP情報を参考に作業に入った。本ページでは「手古摺った」部分にフォーカスを当てて紹介する。
どうせ交換するならと、社外品のバルブを取り付けてみた次第。
交換パーツ
D2R ロービーム用バーナー (HID) Carmate製 / GIGA Super CLEAR 5000K
H7 ハイビーム用ハロゲンバルブ Carmate製 / GIGA The Blue Plus 5000K
右側のみ交換後の状態。左側(純正バルブ)の色味が若干黄色がかっているのが分かる。
右側には作業スペースがあり、交換作業しやすい。エンジンフードを上げた状態で交換可能。
初めて作業に挑む場合は、右側から始めてみるのをオススメする。
ソケットやハーネスの取り回し、クリップの状態をよく確認しておく。
左側のバルブ交換する場合は、まずバッテリーを外して作業スペースを確保。
防水カバーの後ろ側には、各ハーネスが束ねられていてカバーの取り外しは容易でない。
これらの自由度を確保する必要がある。レベライザーのハーネスをコネクタから外した状態。
防水カバーを反時計方向へ回して外す。固くて動かなかったのでCRC5-56を少量吹いて行った。
エアコンのプレッシャースイッチに繋がっているハーネスもコネクタから外した。
防水カバーを外した状態。まだ窮屈でカバーの取り回しに苦労する。向きを変えるだけで大騒ぎだ。
ようやく防水カバーが大きく外れた。
防水カバーに固定されていたライト用ハーネスのコネクタも無理やり外した。
やり方がマズかったのか、こうしないとカバーを完全に取り外すことが出来ない。
ようやくヘッドライトASSYのバルブ類にアクセス出来るようになった。
ジャッキアップし、フロントタイヤを外し、インナーカバーをめくることで、タイヤハウス側からのアクセスが可能になる。
ステアをいっぱいに切った状態で・・・という意見もあるが、そんな生半可なことでは裏側から手を伸ばして作業など出来ぬ。
ましてや当該車は、195/45-16 / 7JJ といったファットなタイヤ&ホイールのためタイヤ外しは必然。
タイヤハウス側からロービーム用バーナーのハーネスを取り外し、こちら側へ垂らしておく。
こうしないと、ハイビームバルブの取付が困難となるため。
完全にフリーとなった防水カバーとハイビーム用ハロゲンバルブ。
前回の作業で取付が不完全だったポジション球のソケットを完全ロック。
フェンダーとライトASSYの隙間からドライバーを突っ込んでアシスト。(みんカラを参考に)
指の力だけでは、到底ロックなど出来ぬ。前回は1時間かけてもロック出来なかった。
ハイビームバルブを交換。ソケットも結構固いので、ここまでバラして作業した方が確実。
ロービーム用バーナー交換後の画像。ハイビーム取付部などを確認しておく。
ハイビーム用バルブをクリップで押さえて取付完了。
バーナー用ハーネスをタイヤハウス側から取り付ける。
ロービーム用ハーネス取付完了。ガタなどの確認。
あとはバラした逆順で組み付けていく。
防水カバーは完全ロックせず、バッテリーを仮接続して各バルブの動作状態を確認
異常がなければ本締めをしていく。
装着されていたバーナー。車齢が16年なのでラインオフ時のものではないだろう。
劣化が激しく、左側バーナーの先端部はガラスが割れていた。
点灯しなくなった右側バーナーの先端。リードのハンダが外れていたのでそれが点灯しなくなった原因だろう。
作業スペースの無さから、それを嫌ってフロントバンパーを外し、ヘッドライトASSYを分離する事例もWEBで散見された。
バルブ等の取付は安心・確実になるが「バルブ交換」のみでその作業量はタイパ悪すぎの感は否めない。
つまるところ、ハーネス接続時には狭苦しい場所へ手を突っ込むことになるので、大差ないような気もする。
可能であればバンパーを外すことなく行いたいもの。